24/10/17 進捗報告
現在やっていることは以下。
(A) radial profileの解析手法の吟味
平均値を使うべきか、中央値を使うべきかを考えた結果、中央値を採用することにした。
あくまでも平均値を中央値に、標準偏差を25%, 75% tileに変更しただけなので手法は以前のままである。→ 解析手法について(24/10/10)
(A.1) medianに変更後の図

だが、議論の余地がある。
より詳細に慎重に解析すべきである。
(A.2) 各銀河のガス粒子に対して平均を使うべきか中央値を使うべきか

ある銀河のガスデータをプロットしたものになる。オレンジがMeanで、ブルーがMedianである。
平均値は、すべてのデータ点を考慮して計算されるため、極端に大きい値や小さい値に敏感。
宇宙論的シミュレーションのようなデータでは、極端なガス密度やエネルギーの変動が生じることが多く、これらが平均値を不自然に引っ張る可能性がある。
対して中央値は、データの真ん中に位置する値を指し、アウトライヤーに対して強い耐性を持っている。もし、各区間におけるデータのばらつきが大きく、特に極端な値が頻繁に存在する場合、中央値の方がデータの「代表値」としてより適切かもしれない。
図を見ても分かる通り、10^2 kpcより外側で飛び値的なものに釣られている。
やはり、Medianを採用すべきだろう
また平均値は大きな値に引っ張られるかなと思っていたが、そこまでであった事がわかる。10^2 kpc以下ではほとんどMedianもMeanも同じような値を示している。
(A.3) Runの代表値を計算する際に中央値とのデータ関係
グレーの線が各銀河の線を示している。黒線がMedianである。
Medianも適切に機能していることが見てわかる。

(A.4) データが途切れている件
1つ1つradial profileを見てみるべきだと思ったので、プロットしてみた。
ここにまとめた→ 各銀河のradial profileをプロットしてみた
いくつか気になった銀河だけをここには載せる。




- 上3つについて: 中心が10 kpcも異なっているのは異常。基本的にはポテンシャルが最も低い場所を中心としてradiusを持ってきている。
- 最後1つについて: データがない。ほぼStellar massのみでのセレクションなので、恒星はいてガスはないという銀河なのか?
謎…(´-`).。oO
(A.5) 各銀河ごとに調査
radial profileが途中で途切れている銀河は他にもあるが、今回調査対象とするのは以下の4つの銀河である((A.4)で示したもの)。
- MWID = 0/64
- MWID = 15/64
- MWID = 17/64
- MWID = 62/64
🏃現在、調査中
(B) BH mass-stellar mass relation
前回、MW-mass galaxiesのrangeでしかプロットをしていなかったので、全範囲に拡大をしてプロットしてみた。

上図からいくつか考察を行う。
- (B.0) 参考文献では?
- (B.1) Two populations are at the range of > 10^10 M*
- (B.2) Cut off
(B.0) 参考文献では?

Top panelではなく、Bottom panelに注目。
Caption:
(上図)中央大質量天体(Central Massive Objects; CMO) の質量(=ブラックホールの質量 M• または核星団の質量 Mnucをまとめた言い方)のホスト(pseudo)バルジまたは楕円銀河の質量 Mbulge に対する比率を Mbulge に対してプロットしています。グレーの1シグマ誤差範囲を持つ黒い線は、classical bulgeおよび楕円銀河に対する最小二乗フィットです(セクション6.6.1、図18および式11)。
(下図)ホスト銀河全体の質量 Mgal に対する CMO 質量の比率を Mgal に対してプロットしています。どちらのパネルでも、塗りつぶされた円はブラックホール質量が測定された銀河を示しています(凡例を参照)。空のシンボルはブラックホール質量 M• の上限値がある銀河を示しています。ブラックホールと核が共存する場合、M• と Mnuc の点は縦線で結ばれ、銀河の名前が表示されます。上部パネルでは、NGC 3384 はpseudo bulgeを持つ S0 銀河であるため、M• は青色でプロットされており、Mnuc/Mbulge も明確にするために青でプロットされています。下部パネルでは、十字、プラス記号、塗りつぶされたライトグリーンの三角形は、それぞれ初期型および後期型の渦巻銀河と球状銀河(Sphs)の核を表しており、すべて Seth ら(2008)からのデータです。
(B.1) Two populations are at the range of > 10^10 M*
観測でもbulge BHs, pseudobulge BHsによって2つのpopulationができている。
classical bulgeかpseudo bulgeかによって異なっている??
(B.2) Cut off
\(10^5 M_\odot\) 以上でBHになるという設定なので、それを反映しているだけ。
BH mass = \(10^5 M_\odot\)で計算した場合を以下に示す。

解決済み。
(C) CROCODILEのpostprocessing
postprocessingを使用するために、いくつかのパラメーターを削除・追加したものを用意。
(略)
AGNFeedbackEfficiency 0.15
AGNFeedbackTemperature 3.16e8
+TimeBetGridOutput 1
+TimeOfFirstGridOutput 1
+TwindMassLoadingBoostFactor 1
+TwindVwindBoostFactor 1
+TwindCsndBoostFactor 1
+EddingtonAccretionBoostFactor 1
+BondiAccretionBoostFactor 1
しかし、wasatサーバーにデータ転送が完全にされていなかったため、現在転送中。
wasatサーバーに関するハード・ソフト的なシステム構築は完了し、運用に入っている。
詳細は→ wasat serverに関する資料
[UPDATE on 10/18 Fri]
snapdirの転送は完了
まとめ
-
(A) radial profileの解析手法の吟味
- 1つ1つの銀河のRadial Profileを見るとデータが途中途切れていたり、10 kpcズレた位置からデータが現れたり、全くデータが無い銀河が存在したことが分かった。
- それらをなぜなのか、4つの銀河に絞り調査中である。
- (B) BH mass-stellar mass relation
- 前回よりもMass rangeを広げて、BH mass-stellar mass relationを見てみた。
- 観測と同じように \(10^{10} M_\odot\)以上で2つのpopulationができていた。
- なぜなのか?
- classical bulgeかpseudo bulgeかによって異なっている??
- (C) CROCODILEのpostprocessing
- パラメーターファイルを変更することでエラー対処は完了
- 実行もできたが、データ転送が完全にされていなかったため、転送した。
- 念の為、現在はサーバー内で複製・バックアップ中。それが完了後、実行予定。