25/11/14 進捗報告
論文のdiscussionセクションの「Mass Dependence of SN-to-AGN Dominance」を完了させる

Stellar Surface Density (at 1kpc) で見てみると最後左に戻る挙動している。
さて、これは何が起こっているのか??
AGN feedbackが原因の可能性があるので、AGN feedbackをoffにしたSNonlyのランを見る。

消えない・・・
次にBHをなくす。NoBHのランを確認する。

消えた。つまり、BH関連周りで左に戻る挙動を作り出しているということだ。
Stellar surface densityを下げるということは星をどこかにやっているということ。
おそらく、BHのまわりにある星が本来ならtidal disruption event(TDE)などが起こるはずのものが、CROCODILEでは実装されてないがゆえに、散乱されているのではないかと推測する。
(恒星が散乱されたことで、1 kpc外に運び、stellar surface densityを下げているのでは?)

これを調べるのに便利な指標「core–scouring」である。
Thomas, J., Saglia, R. P., Bender, R., Erwin, P., & Fabricius, M. 2014, ApJ, 782 (The American Astronomical Society), 39
core–scouring の物理
- BHが星をスリングショット散乱する
- 散乱される星は 接近できる=低角運動量(放射状軌道) の星が優先的
- 残された星は高角運動量=接線的に回る星が相対的に多くなる
⇒ 結果として 中心の星の速度分布が「接線的」になる
速度異方性パラメータ β(r)
式:
- \(\sigma_r(r)\):半径方向の速度分散
- \(\sigma_t(r)=\sqrt{ \sigma_\theta^2 + \sigma_\phi^2 }\):接線方向の速度分散
β の意味
| βの値 | 物理的意味 |
|---|---|
| β = 0 | 等方的(r, θ, φ 方向が等しい) |
| β > 0 | 放射状優勢(radial) |
| β < 0 | 接線優勢(tangential) |
結果
Top panelは、fiducialで、Bottom panelはNoBHである。
- the inner of 1 kpc

- the inner of 3 kpc

これを見る限り、1 kpc内では接線成分優勢(\(\phi, \theta\) 成分のdispersionが大きかったということ = 恒星を散乱させられない)ということになる。
あとそんなに優位にわかるものでもなかった・・・・
※また内側1 kpc内では、接線成分優勢で、3 kpc内で見たときは\(\phi, \theta\) 成分が優勢であるということに関しては、先行研究と一致している。なんでそうなるのかということに対する回答は見送る。
恒星がBHがあることで、散乱されているという仮説は棄却されたので、新たにSFRなどを確認して stellar feedbackによって恒星が飛ばされているかどうかを調べることにする。